KAMEREO、ベトナムの食の流通を改革

2021/09/30
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KAMEREO、ベトナムの食の流通を改革

田中 卓

KAMEREO INTERNATIONAL PTE. LTD. (本社: シンガポール、以下KAMEREO)

CEO兼Co-Founder

出身地
静岡県
現住所
ベトナム、ホーチミン市

キャリアサマリー

 1989年静岡県生まれ。2018年、ベトナム初の飲食事業者向けのBtoB仕入れプラットフォーム事業「KAMEREO(読み:カメレオ)」を創業。University of Washington留学、慶應義塾大学卒業後、2012年4月、クレディスイス証券日本法人に入社。株式本部日本株営業部にて日系及び外資系機関投資家への株式営業に従事。いくつかの投資家のランキングでNo.1セールスになるも、以前から関わりたかったレストラン事業を海外の成長市場でしたいと考え、2014年10月にクレディスイスを退社。退社後は、2015年1月よりPizza 4P’sに参画。レストラン業務を経験した後、取締役COOとして、会計・ファイナンス部門、購買部門、HR/Admin部門の統括、ハノイ事務所及び店舗の立上げ、海外市場リサーチ等を実施。2017年12月にPizza 4P’sを退社後、2018年6月にKAMEREOを創業。

1.現在のDX業務の内容

 ベトナムのホーチミンで飲食事業者及び小売事業者向けのBtoB ECプラットフォームを運営しています。ベトナムは中小の飲食事業者、小売事業者が多く、市場やスーパーマーケットでの購買が中心となっており購買活動が非効率です。また、中小事業者がサプライチェーンの川上から川下に至るまでの大半を占めている為、サプライチェーン自体も非効率です。まずはベトナムで最大のBtoB ECプラットフォームを目指し、中長期的には東南アジアの飲食及び小売事業者の購買プラットフォーマーになることを大きな目標としています。

2.サービス概要

 KAMEREOは、飲食及び小売事業者向けのBtoB Eコマースプラットフォームです。ベトナムの飲食店や小売事業者の大半は中小企業で構成されています。中小企業ではまとまった購買ボリュームや購買チームなどの購買リソースが十分に確保できないため、近くの伝統的市場或いはスーパーマーケットでの購買が一般的になっています。その為、価格が高い、価格が安定しない、欠品が多い、などの問題が生じています。また、発注プロセスが電話やSMSなどの煩雑な方法でかつ、サプライヤーも中小が多い為、多くのサプライヤーへの発注が必要で、発注作業自体が非常に煩雑です。
 KAMEREOは、倉庫とラストマイル配送機能も備えたBtoB Eコマースプラットフォームを提供することで、お客様が手軽に一括発注ができるだけでなく、高い質のオペレーションを提供しています。また、数多くの店舗の需要を纏めることで、まとまった量を購入できるため、生産者から直接仕入れを行うことにより、低価格での商品の提供を実現しています。

3.サービスの強み

A)お求めやすい価格、高品質のオペレーション
 弊社では500を超える飲食店や小売店から需要を集めて、農家さんを始めとした生産者から直接仕入れを行っている為、通常の多重構造のサプライチェーンを経た市場やスーパーマーケットから購入するよりも、安価で商品を提供することを可能としています。また、自社で倉庫とラストマイルデリバリーチーム、それを支えるオペレーションシステム開発を一貫して実施しており、よりオンタイムで正しい商品の配送ができるように日々、“KAIZEN”を重ねています。

B)700を超える商品数
 弊社では、700を超える商品数を揃えております。お客様からのニーズに答えるべく、毎月アイテム数は増え続けています。将来的には、弊社で飲食店様が必要な主要な購買物が全て揃うようなワンストッププラットフォームになることを目指しています。

C)使いやすさとサービス向上に向けた取り組み
 KAMEREOの開発チームは、常にユーザーエクスペリエンスとサービス品質の向上に努めています。ウェブサイトとアプリはユーザーエクスペリエンスを最適化しています。また、倉庫システム、配送チーム、カスタマーサポートにより、常にお客様に最高の体験を提供するよう努めております。

4.達成感を得た体験

 ほとんどの顧客はKAMEREO利用前は伝統的市場での購入が中心となっておりました。KAMEREOを利用することで、仕入れ価格が抑えられた、配送が時間通りに来るようになった、欠品が少なくなった、発注の時間が削減できた、等のお声を頂いております。

5.今後の展開・ビジョン

 まずは、ベトナムにおいて飲食業界の受発注プラットフォームとして一定の規模に成長させることにフォーカスしたいと考えています。その上で、プラットフォームとして、ペイメントやレンディングなどフィンテック関連事業も将来的には検討しています。まずは、ベトナムでお客様に便利だと言ってもらえるプロダクトを作ることが最重要です。2021年5月には、シリーズAラウンドで5億円の資金調達を行いました。この資金調達により、営業チームの強化、プロダクトの機能拡充、商品数の拡充、倉庫ネットワークの拡大、ハノイへの進出に取り組んでまいります。

6.会社のリンク・SNSなど

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